7月恒例行事
「千字文」(せんじもん)というものを知っている方は・・・なかなかいないですけど、
書道をやっている者にとっては基本中の基本の教材です。
1000字異なった漢字が使われた長い漢詩で、昔中国で子供に漢字を教えたり、書の手本として使うために用いられたものです。
驚きなのが、有名な中国の書家さんが皇帝に命じられて一夜にして千字を考えたというのです。昔の人ってすごいですよね。
7月恒例となる千字文を書く・・・楷書、行書、草書とあるのですが今回は楷書で、半切(はんせつ)という長い紙に2行に書いてみました。
今回書いたところは、千字文の文章の始まりの部分です。
「天地玄黄 宇宙洪荒 日月盈昃 辰宿列張」
読み方:
テンチゲンゴウ ウチュウコウコウ ジツゲツエイショク シンシュクレッチョウ
意味:
宇は天地の無限の広がり、宙は世界の始まりから未来への永遠の時間を意味する。天は高い所にあって黒く、地は低くて黄色である。天地の間は無限の広がりをもって薄暗いほどだ。
盈は月の光が満ちる様、昃は日が西に傾くこと。 辰は日月の合するところ、宿は28座の星である。日は東より出て西に傾き、月は満ち欠けで時の移り変わりを表し、日月の合する周期に合わせて星々は輝きを増したり薄れたりする。
たった2行ですけどとても深い文章です。
でも私が書いたこの半切は・・・何ともこんなレベルかあと自己嫌悪。
また来年も書きます。
もっと創造的で魅力的なものが書けるといいな。
See you!